集中処理システムと分散処理システムを知ろう
システムは基本的に複数のサーバーやパソコン等を接続して作られています。その中で、コンピュータと呼ばれる脳みそが全体の管理を行っています。
システムを作るときに、脳みそ(コンピュータ)の仕組みが大きく分けて2つあります。それが集中処理システムと分散処理システムです。集中処理システム・分散処理システムとはシステム内にある脳みその数を示す、と考えてください。
集中処理システムとは
集中処理システムは脳みそ(コンピュータ)が1つ(1か所)のみで作られているシステムのことです。
システムの頭脳部分にあたるコンピュータを1か所に集中させて管理するので、その唯一のコンピュータで障害が発生すれば影響はシステム全体に及びます。また、1か所から全身(システム全体)に血液(データ)を流すため、流れる血液(データ)量は多くなります。
集中処理システムは複数の部屋の室温を1か所で一元管理するようなものなので、ある部屋の温度を変えようとすれば他の部屋の温度も同様に上がってしまうように個別のカスタマイズが難しく、柔軟性に欠けますが、調整する場所(コンピュータ)は1か所なので管理は行いやすいです。
加えて、情報を持っているコンピュータが1か所のため、情報漏洩のリスクは低いと言えます。
分散処理システムとは
分散処理システムは複数の脳みそ(コンピュータ)があるシステムのことです。
分散処理システムはコンピュータが複数個所にあるため、障害が発生したときの影響を小さく抑えやすいです。1つのコンピュータで障害が発生しても、他のコンピュータは正常に機能するためです。守備範囲を分けているため、1つ1つのコンピュータが流すデータ量は集中処理システムに比べて少ないです。
分散処理システムは各部屋の中にある空調設備で個別に室温を管理するようなものなので、部屋ごとに温度を調節したり、部屋を増やしたり等、カスタマイズはしやすいですが、各部屋にイチイチ行って温度を変えなければいけないため、集中処理システムに比べて管理は複雑になります。
加えて、情報を持っているコンピュータが複数の場所にあるため、集中処理システムに比べて情報漏洩のリスクは高くなります。
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[…] クライアントサーバシステムは分散処理システムの1つです。 […]