IT/情報処理について勉強し始めると、RAMとROMという用語を目にする機会があると思います。
そもそもRAM、ROMは何のことなのか?RAMやROMの違いは何か?等、色々見てもよくわからない・・・。
実際、私自身も最初はRAMとROMのことがイマイチよく分かっていませんでした。。
同じ悩みを持つ方に向けて、RAM・ROMについて簡単に解説していきます。
RAMとROMは何を表す用語?
RAMとROMはメモリの性質を表す用語です。
メモリとは、コンピュータの処理を行うために、必要な記憶(データ)を一時的に置いておく場所です。
RAMとROMの違いは、「データが読み取り専用かどうか」の違いです。
データが読み取り専用、つまり、新しくデータを追加したり、メモリの中のデータを書き換えたりすることができないメモリをROMと呼び、データの書き込みができるメモリをRAMと呼びます。
「ROM=読み取り専用」と覚えておきましょう。ROMはRead Only Memoryの略なので「読み取り専用」と覚えやすいと思います。
RAMとは
RAM (Random Access Memory)とは、書き込み可能なメモリのことです。
RAMは「メインメモリ」として使用されており、一般的にメモリというと、RAMを指していることが多いです。
RAMには以下2つの特徴があります。
- データの書き込みができる
- 電源を切るとデータが消える(揮発性)
黒板やホワイトボードをイメージしてもらえると分かりやすいと思います。その時に必要な情報を書いておいて、使い終わったら次に使う時のために消してしまうので残らないというようなイメージです。
黒板やホワイトボードに書かれている内容は誰でも追記したり、修正したりできます。同じように、RAMが保持しているデータも利用者が書き込みを行うことができます。
RAMはさらに細分化すると、DRAMとSRAMという2種類があります。
- DRAM:メインメモリとして使われるRAM、比較的値段が安め
- SRAM:DRAMより記憶容量が少ない代わりにアクセス速度が高速化されたスピード特化型RAM、キャッシュメモリとして使われるRAM、比較的値段が高め
ROMとは
ROM (Read Only Memory)とは、読み取り専用メモリのことです。
ROMはデータ保存用として使われており、ハードディスクに近い役割を担っています。
ROMは以下2つの特徴があります。
- 読み取り専用、書き込み不可
- 電源を落としてもデータが消えない(不揮発性)
イメージとしては、音声教材のようなものです。音声教材そのものに自分の声を追加したり、不要な部分を消したりすることは出来ません。同様に、「読む、聞く、見る」だけは可能だが、手を加えることは出来ないのがROMです。
身近なところだと、ROMはUSBメモリーに使われていたり、「CD-ROM」という読み取り専用のCDがあったりします。
本来的なROMの意味合いは上記で解説したとおりですが、ストレージ(書き込みできる記憶装置)をROMと言い表すことがあったり、ROMの種類によっては書き込みできるROMもあったり等、場面によってかなり曖昧に使われていることもあります。
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