文系からエンジニアになることは可能?
文系からエンジニアを目指すことは大きな不安があると思います。
理系の人の方がITに関する基礎知識がある気がするし、自分は機械音痴だし、そもそもパソコンなんてほとんど使わないし・・と色々ネガティブなことを考えてしまいますよね。
しかし、実際に、私は「文系からエンジニアになっています。」
文系からエンジニアになること自体は決して難しいことではありません。
エンジニアになって気が付いたことは、文系と理系の間にあるIT知識の差は想像よりずっと小さいということです。
一括りに、理系の人といっても、情報システム系の学科の人ばかりではなく、細菌の研究だったり、植物の研究だったり、ITと全然関係ない分野の人も結構エンジニアになっています。
そういう人たちは、文系の私たちとほとんど知識の差はありません。
確かに、情報系を専攻していた人は最初の段階で1歩リードしていると感じましたが、仕事で使うIT知識と学問的な知識は違うので、情報系を専攻していた人と比べてもそんなに差は感じません。
小学生の頃、くもんに通っていたからといって、中学・高校の数学が必ずしも好成績とは限らないのと同じです。
文系からエンジニアになることは、ハンデを背負うわけではありません。
一方で、文系・理系問わず、一から覚えることが山ほどあるので、働き始めは非常に多くの勉強時間が必要になります。
勉強については覚悟しておく必要があるでしょう。
特に、エンジニアの世界では先輩方はIT知識があることが前提で仕事をしているので、本当に日本語か?と疑うほどついていけないこともあります。
絶望せず、一つ一つ分からない用語・仕組みを理解していきましょう。
文系からエンジニアになってきつかったことは?
文系からエンジニアになってきつかったことは、働く前の想像とは全く違ったものでした。
それは、今まで関わってきた人たちとは異なる人種が圧倒的に多かったことです。
私は学生時代までサークル・旅行・ドライブ・バイトばかりのザ・文系学生という感じで、細かいことは気にせず楽しく盛り上がろうという感じでした。
というか、細かいことを言ってくる人に対して、場がシラケるな・・とか思ってました。
それが、エンジニア業界に入った途端、みんな非常に細かかったんです!!
これはなんでこうしたの?それだと、ここはこうなるべきじゃないの?こうなったときどうするの?など、とにかく質問の嵐・・
Excelの資料の色や会話の中のちょっとした言い回しに至るまで、とにかく気を使って正確に!といった感じです。
今では日常ですが、当時はいいじゃんそれくらい・・、細かいな・・と何度も思いました。
これは私と同じようなタイプの人にとっては、思っているよりストレスを感じます。
また、私は学生時代からあるゆることにこだわりが薄く、何でもいいよ!みんなに合わせるよ!というタイプでした。
しかし、これもエンジニア業界では真逆!こだわりの強い人がとにかく多い!
もっとこうしたい!という想いが強く、周りのこだわりに流されていると、こだわりとこだわりの板挟みに遭います。
自分の意見がないと、周りから自分の意見を持てと叱られてしまいます。
ここも大きなギャップでした。
私のような事なかれ主義にとってはつらいことですが、意見をぶつけ合って良いものを作り上げる意識を持たないと仕事が上手くいかなくなってしまいます。
よくエンジニアに求められるスキルとして、コミュニケーション能力が挙げられますが、「会話盛り上げ力」ではなく、「意思疎通力」のことを指しているのだと働いてから思い知らされました。
最後に、想像しやすいことではあるかと思いますが、やはり内容的には仕組みや用語が難しく、拒否反応が出てしまうケースもあると思います。
英字3文字の略語とかとにかく多いです。
私の場合は、そこまで強い拒否反応はありませんでしたが、周りの文系出身者でとにかく合わないと感じている人も見かけました。
また、拒否反応が強すぎないケースであっても、自分で調べる癖がないと辛いです。
私の場合は、このケースでした。
男社会な部分もあるので、分からないことを全て聞こうとすると、自分で調べろと言われるケースは多い気がします。
もちろん、全てではないですし、すぐに聞きまくらなければ丁寧に教えてくれるケースも多いです。教えるのが好きな人も結構いますから。
ただ、あれこれ聞きまくりだと煙たがられてしまうこともあります。
実際に、エンジニアの用語は検索すれば調べられる内容も多いからです。
エンジニアになってよかったことは?
ここまで文系からエンジニアになってきつかったことについて書きましたが、良かったことも簡単に紹介します。
きつかったことで書いた通り、文系からエンジニアになると、周りと自分の性格にギャップがあることに気が付きます。
逆を言えば、自分はエンジニア業界ではレアな性格を持ち合わせているということです。
実際、愛想の良さを持ってる人とかかなり少ないような気がします笑
エンジニア業界で仕事をするために必要な性格を取り込みつつ、元々持っている自分の良さを失わなければ貴重な人材になることができると思います。
また、プライベートでも機械系に対する苦手意識が薄まります。他の仕事をしている人よりは機会に強いはずだと自信を持って向き合うことができるようになります。
友人や家族など周りの人にも機械関係で頼られることが少し増え、問題を解決できれば自己肯定感が高まります。(解決できないと、逆に煽られてしまうこともありますが・・)
エンジニアになって変わったことは?
文系の私がエンジニアになって変わったと感じることがあります。
性格的にネチネチした感じになってしまったということです。
細かいことに対して日常的になんで?もっと効率的に出来るんじゃないか?を追求する為、私生活でもそうした一面が出てしまい、ネチネチした感じになってしまうことが増えました。
例えば、遊びに出かけた時に、ちょっとしたニュアンスの違いを訂正してしまったり、細かい行動の理由に疑問を持ちすごい勢いでなんで?と詰めてしまったりしてしまいます。
はっきり言ってかなりめんどくさいですよね。。
自分がされたらめんどくさいな・・と思ってしまいます。
特に、女性にはめんどくさがられてしまうと思うので、要注意です。
なるべくそういう面が出ないように、オン・オフのスイッチをかなり明確に意識しています。
逆に、ちょっとした予測や計画立てが鋭くなったとも感じます。
周りの人が何か迷っている時に、こうしたらいいんじゃない?とすぐに最善策を提示できることが増えました。普段の効率化思考のおかげだと思います。
プライベートでは、良い部分だけ残して面倒な部分はなるべく顔を出さないようにコントロールする必要があるかもしれません。
また、余談ですが、エンジニアという職業はあまり女性からのウケが良くないです。
めんどくさそう、なんか難しそうと敬遠されてしまうことが多いです。
エンジニアになる為の心構え
ここまで書いた通り、文系からエンジニアになることは可能です。
ただし、たくさんの勉強が必要になる上、学生時代までに関わってきた人達との性格の違いを感じるかもしれません。
文系出身であっても、元々細かいことを追求することが好きだったり、知識に対する好奇心が旺盛だったりするのであれば、私のようなストレスを感じることは少ないかもしれません。
就職前に知識的な部分以外でのギャップがあるかもしれないと意識しておくようにしましょう。