性能評価指標を知ろう
そもそも性能評価とはシステムの体力測定のことです。性能評価指標とは体力測定の種目のことです。
体力測定の結果が良い男子が女子からモテるように、この性能評価で良い成績が出ればシステムも利用者から信頼してもらえるようになります。
代表的な性能評価指標はスループット・レスポンスタイム・ターンアラウンド等があります。
スループットとは
スループットとは一定の時間の中で捌ける仕事量のことです。
スループットは様々な場面で用いられる測定項目です。体力測定で言えば、敏捷性・瞬発力を知りたいときは20秒間に反復横跳びが何回出来るかを測ったり、腹筋の筋力を知りたいときは30秒間で上体起こしが何回出来るかを測ったりしますよね。
システムでも同じように、一定の時間内で入力できるデータ量や通信できるデータ量等、様々な性能を調べるときに利用します。
レスポンスタイムとは
レスポンスタイムとは連絡(リクエスト)してから返信が来るまでの時間のことです。
例えば、メールやLINEの返信が遅いと、不安になりますよね。
システムでも同じことで、例えば、Googleで何かを検索した時に10分経っても検索結果が出てこなかったら、不安になるし、イライラすると思います。当然反応が早い方が安心できるシステムと言えるはずです。
このように、レスポンスタイムとは、連絡(リクエスト)してから返信(完了)までの時間がどのくらい早いかを示す測定項目のことです。
ターンアラウンドとは
ターンアラウンドとは、決められた仕事を指示してから全て提出・完了するまでの時間のことです。
仕事でも宿題でも指示してから提出・完了するまでの時間が短いと、お!優秀だな!と思われるはずです。ここまで聞いて、あれ?なんかレスポンスタイムと似てる気がする・・・と感じる人もいるでしょう。
レスポンスタイムとの違いは、ズバリ開始から完了までの範囲です。
宿題を例にすると・・・
ターンアラウンド:国語の宿題(漢字ドリル・読書感想文・音読)をやってください→国語の宿題全て完了までの時間
レスポンスタイム:漢字ドリルやってください→漢字ドリル完了までの時間
というような感じです。まとめると、レスポンスタイムは1回1回の作業にかかる時間で、ターンアラウンドは複数の作業を含めた仕事にかかる時間です。