合わない友達と縁を切ることに罪悪感を感じなくていい3つの理由

学生時代は仲が良かったけど、社会人になってからは遊びに誘われると少し憂鬱な気持ちを感じるようになった。そんな友達はいませんか?

離れたいと思っているのに、罪悪感を感じてしまって中々離れられない人がいれば、この記事であなたが罪悪感を感じる必要がないことを示し、あなたの選択を後押しします。

この記事を読むと、大人になるにつれて合わなくなってきた人間関係に悩んでいた心が軽くなります。

筆者の実体験

私には学生時代から仲良くしていた友人グループがありました。当時はいくつか所属していたコミュニティの中で一番心地よいと感じるグループでした。

私はもともと、いつも一緒にいるような付き合いが得意ではなく、適度な距離を保った関係が好きでした。その点で当時の彼らはとても合っていて、遊びの誘いもグループの中で会える人だけが来ればいいような雰囲気がありました。

誘いを断っても「なんで来ないの?」と聞かれない環境がとても好きだったのです。

当然、社会人になってからもグループでの付き合いは続きました。しかし、段々と他のメンバーの雰囲気は変わってきていて、遊びに来ないメンバーに対して「またアイツ来ないのかよ」「当然来るでしょ?」という雰囲気が出始めていました。

会う頻度も学生時代に比べれば少なくなったかもしれませんが、社会人になってからはそれでも多いなと感じてしまっていました。

さらに、合わなくなった点はもう一つありました。お酒との関わり方です。大学生時代はお酒をたくさん飲むことが楽しく、グループでよくお酒を飲んでいました。

社会人になり、私はお酒をたくさん飲むことより落ち着いた飲み方をして会話を楽しみ、健康と生活リズムに気を使いたいと思うようになっていました。(社会人になったことで社会人らしく振る舞うべきという感覚も多少なりあったと思います。)

一方で、グループのメンバーは相変わらず、お酒が大好きで会えばたくさん飲み、あまり強くなかった私は翌日も活動的になれないことが多かったので、モヤモヤした気持ちを抱えていました。

このように、自分が変わってしまった部分もあれば、相手が変わってしまった部分もあります。

ここまでは私の実体験ですが、とても仲が良かった友人とシェアハウスを始めたことがきっかけで、普段の遊びでは見えなかった友人の一面を目の当たりにして、関係が悪くなってしまった、という話も聞いたことがあります。

友人との関係は難しいもので環境の変化や時の流れによって、価値観が合わなくなってしまうことは珍しくありません。

もし皆さんが今現在、ある友人との関係を憂鬱に感じていたとしても、それは決して皆さんだけが抱える特殊な問題ではないのです。

価値観が合わなくなってしまう理由

では、なぜ以前は仲が良かった友達に対して価値観が合わないと感じるようになってしまうのかについて、詳しくみていきます。

1.コミュニティの変化

高校から大学、大学から社会人など、コミュニティが変わると周囲の環境は大きく変わります。日常的に接するコミュニティが変われば、価値観は当然変わっていきます。

また、コミュニティが変わることで、共通の話題が少なくなるという点もあるでしょう。コミュニティが同じであれば、共通の体験、話題が多いので楽しめていたけれど、共通の話題が少なくなると、そこまで合っていなかったかもしれないと気付くことは珍しいことではありません。

2.忙しさの違い

コミュニティの違いとも繋がりますが、忙しさが違う友人とは歪みが生まれやすいです。筆者自身もそうでしたが、片方が忙しく誘いを断る機会が多くなると、誘った側は断れることで疎外感を感じ、誘われた側は断る罪悪感を抱えてしまいます。

この小さく積もった歪みが他の何かのきっかけで爆発することはよくあります。

3.成長の方向性・速度の違い

様々な経験を通じて新たな価値観や世界に触れ、性格は変化していきます。友人と同じ方向に同じ速度で変化していくか、変化の方向性が大きくズレなければ、「合わないな」とは感じません。

それぞれに様々な経験をし、そこから得るもの、捉え方も人それぞれなので、どうしても変化の方向性がズレていくことはあります。

ズレは生まれて当たり前ですし、それによって「合わない」と感じるようになることも当然のことです。例えば、笑いの感性が変わることは、「合わない」と感じるのに十分な理由と言えるでしょう。

友達関係を整理するメリット

友達関係を整理することをドライだと考えてしまう人もいるかもしれません。
友達関係を整理することはお互いにとってメリットがありますし、ネガティブなことではありません。

ある友達と離れようとすると、離れるときには今までの思い出や過ごしてきた時間を思い出し、情が移るので苦しく感じますよね。私自身も以前ある友達から離れるときには、非常に悩みましたし、苦しい思いをしました。

合わない友達と離れた後にはメリットが付いてきました。

1.有意義な時間の増加

合わない友達とズルズル付き合い続けることは、あなたの人生から有意義な時間を減らしてしまいます。合わない友達と遊ぶ時間、あなたはモヤモヤした気持ちに耐えなければいけません。

合わない友達と遊ぶ時間が無くなれば、その時間、あなたは好きな過ごし方を自分自身で選択することが出来ます。自ら選択しているのですから、楽しいと感じるに違いありません。

2.友達の質向上

合わなくなった友達と離れるようにすると、必然的に自分にとって合う友達のみが残っていきます。結果として、自分の人生に価値をもたらしてくれる友達が周りに残り、質が向上します。

私自身も今付き合いのある友達は全員、会うたびに新たな気づきをもたらしてくれたり、落ち着きを与えてくれたり何かしらのメリットを提供してくれる人ばかりです。

3.新たな出会い・挑戦の増加

今まで合わなくなった友達に使っていた時間やリソースを別のことに使うことができるようになるので、新たな出会いの場に顔を出したり、新たな趣味を見つけたりすることがしやすくなります。

私の場合は、新たな人脈はそこまで増えませんでしたが、以前よりも筋トレに力を入れることができ、ボルダリングを新たに始めるきっかけになりました。

合わなくなった友達との関係整理方法

ここまで記事を読んでもらえたら、友達と価値観が合わなくなることはよく起こりうることで、当たり前のことだと理解してもらえたと思います。

それでは、実際に合わない友達との関係をどのように整理すればいいのでしょうか。

私の実践経験をもとに、いくつかの対処法をご紹介します。紹介する順番で試すことをオススメします。

1.誘いを断りまくる

友達と合わないと感じたときにまず取る行動の1つが遊びの誘いを断ることです。

読者のみなさんも既に試している人もいるかもしれません。

私自身も実際によく使っていました。

なるべく穏便にしたいので、まずは予定が埋まってるという言い訳で断っていました。

中には、その予定は何時まででどんな予定か?それ以降は会えるか?別日は会えるか?など粘ってくる相手もいます。

その場合は、気分じゃないから会いたくないとハッキリ伝えることが重要です。

2.素直に伝える

合わないと感じているのはあなただけかもしれません。相手はすごくあなたのことを気に入っている可能性は十分にあります。

あなたが合わないと感じていること、感じる部分について、相手に素直に伝えて一緒に乗り越える方法を模索するのは有効な手段の一つです。

あなたが相手に素直に伝え、乗り越える道を模索したとしても話し合いが平行線に終わる可能性もあります。

その場合は離れるべきタイミングと割り切る必要があるでしょう。

この方法について、1つ注意点を挙げるとすれば、相手が「改善する」と口では言っておいて、結局関係が何も変わらないケースや一時的な改善をして時間が経つと元に戻るケースです。

上記の行動を取られた場合は、速やかに別の手段で離れるべきです。

この方法は相手によっては逆上され、大きな損害を被る場合もあるので、話し合いができる相手かどうかを見極めて実践するようにしましょう。

3.完全に関係を断つ

他の手段を試しても相手がしつこく関係が断ち切れず、それどころか関係が悪化していく場合があります。

誘いを断ったり素直に思いを伝えたり、段階的に行動しても距離が置けない場合、既にあなたの不快感は非常に高まっていることでしょう。

関係性を完全に断ち切りましょう。

SNSのブロック、相手と会う可能性がある場所には行かない、を徹底します。

この記事を読んでいるみなさんは、恐らく優しい心の持ち主で関係を断つことに申し訳なさを抱いてしまう人も多いはずです。

関係性を断つ場合には、中途半端な優しさは相手にとって付け入るスキになってしまいます。

改善したいと思えない人間関係について悩むことに時間を使うのはもったいないことです。

自分にとって不毛な関係を断ち切り、モヤモヤした気持ちから解放されましょう。

罪悪感は抱かなくていい

合わなくなった友達との関係性を整理するメリット・方法について、紹介しました。

今回紹介した内容は、あくまで選択肢の1つに過ぎません。

友達との関係性は人それぞれです。

例えば、合わないという状況に耐え、お互いの性格が変化していく過程で、また「合う」と感じられるタイミングを待つことも1つの選択肢かもしれません。

もしあなたが関係性を断ち切りたいと考えているのに、優しさや情に付け込まれてなかなか断ち切れないのであれば、罪悪感を感じる必要はありません。

あなたが薄情なわけではありません。勇気を持って、あなたの時間をより有意義なものにする選択を取りましょう。

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