バッチ処理とリアルタイム処理を知ろう
ATMのような皆さんが日常的に利用しているシステムから企業で利用されているシステムまでありとあらゆるシステムはデータを処理しています。
例えば、ATMであればお金の流れをデータ化して処理していますよね。
システムがデータを処理する方法が大きく分けて2つあります。それがバッチ処理とリアルタイム処理です。バッチ処理・リアルタイム処理という言葉を聞いたら、データを処理する方法のことなんだなと覚えておきましょう。
バッチ処理とは
バッチ処理とは、データの処理をまとめて一気に行う処理方法のことです。夜間に行われることが多いので夜間処理と呼ばれることもあります。
大量のデータをイチイチ全て処理していたら時間も手間もかかります。すぐに変更しなくてもいいデータはある程度の期間溜めて一気にまとめて処理しようという発想です。
例えば、バックアップを取る処理とかでよく使われる処理方法です。極端な話、バックアップは毎秒取る必要はないですよね。特別な事情がなければ、1日1回とか1週間に1回取っておけばいいはずです。
このように、すぐにやらなくてもいい、まとめて一気に処理したいという時にバッチ処理が使われます。
リアルタイム処理とは
リアルタイム処理とは、データの処理が発生する度に1回1回行う処理方法のことです。オンライン処理と呼ばれることもあります。
データの処理の中には、1日1回の更新では困る場面があります。常に最新の情報が見たい場合にはリアルタイム処理を行います。
例えば、飲食店の待ち時間表示アプリが1日1回しか更新されなかったら本当は今どのくらいの待ち時間なのか分からなくなってしまいますよね。これでは待ち時間を表示している意味がありません。
このように、常に最新の情報を知りたい、という時にリアルタイム処理が使われます。
バッチ処理とリアルタイム処理の使い分け
バッチ処理とリアルタイム処理の使い分けは「この作業はどちらの処理の方が便利か?」を考えると良いです。
すぐにやらなくてもいい、大量のデータをやり取りする作業をリアルタイム処理で行ってしまうと、処理に時間がかかる上に、その時本当に必要な作業の動作が重くなったり遅くなったりする可能性があります。これでは不便ですよね。
人がシステムを使っていない時間にバッチ処理でまとめて一気にやれば、人が使う時に邪魔にならず、一気にまとめて行うので効率的です。
このように、その作業はどちらの処理の方が便利かを考えて使い分けを考えましょう。