簡単まとめ:フォールトトレランス・フェールソフト・フェールセーフ・フールプルーフ・フォールトアボイダンス・フォールトマスキング【基本情報技術者資格を取ろう】

システムトラブルを防ぐ考え方を知ろう

システムにトラブルは付き物です。どんなに完璧に設計したつもりでも、使い続ければ不具合は起きます。それに加えて、人間がシステムを操作するので、人間側のミスも発生します。

システムトラブルを未然に防いだり、トラブルが発生したときに影響を最小限に抑えたりするために持っておくべき考え方があります。
ざっくりと以下のような考え方です(電車のトラブル発生時に例えてみます)↓

  • フォールトトレランス → 運行優先
    • フェールソフト → 一部運休(その他、運行優先)
  • フェールセーフ → 安全第一(全線運休)
  • フールプルーフ → 自動運転推奨
  • フォールトアボイダンス → 車両性能強化
  • フォールトマスキング → 非公表解決

フォールトトレランスとは

フォールトトレランスとは、トラブルが発生したとしてもいつも通りでいるための対策を事前に検討しておこう、という考え方です。

例えば、iPhoneを持つ人は、iPhoneが壊れてしまったときのために故障交換できる保険にあらかじめ入っておいたり、iPhoneをなくしてしまったときのために「iPhoneを探す」機能をオンにしておいたり、充電が切れた時のために、モバイルバッテリーを持ち歩いたりしますよね。

このように、「もしも」が起きた時の対応を事前に考えておくイメージです。

フェールソフトとは

フェールソフトとは、本来の実力が100%出せなかったとしてもできる範囲でシステムを動かそうという考え方です。

例えば、山手線の目白-高田馬場間、上り線で非常ボタンが押されたとします。山手線の上り線でトラブルが起きているので、上り線は安全確認のため、緊急停車が必要かと思います。一方で、総武線や中央線等は影響がなく、通常運行できるかもしれません。山手線の下り線や上り線の他区間ももしかしたら運行できるかもしれません。

このように、システムにおいても無暗に全停止するのではなく、トラブルの影響が及ぶ範囲を正確に見極め、影響のない範囲は通常運行していきましょう、という考え方です。
大きな枠組みの中ではフォールトトレランスの一部と捉えることもあります。

フェールセーフとは

フェールセーフとは、トラブルが起きた時に安全確保を優先する考え方です。

車の追突防止センサーをイメージしてください。前方不注意やアクセル/ブレーキの踏み間違いで追突しそうになった時、追突防止センサーがついていれば危険を検知して事故を防ぐことができますよね。この追突防止センサーのような装置をシステムにも作っておきましょう、という考え方です。

トラブルが起きた時の自動ブレーキ機能のようなイメージです。

フールプルーフとは

フールプルーフとは、なるべく自動化して人のミスを防ごうという考え方です。

トラブルの大きな原因の1つが人のミスによるものです。人のミスを予防するためにできるだけ自動化してしまおう、というわけです。車も今後、自動運転が発達していけば人が運転するより事故が減る可能性が高いですね。

特に同じことの繰り返しや大量の情報の整理は人より機械の方がはるかに向いています。

フォールトアボイダンスとは

フォールトアボイダンスとは、システムを動かす要素1つ1つを正確・丁寧に作りこむことでトラブルの確率を少なくしようという考え方です。

欠陥住宅をイメージすると分かりやすいと思います。欠陥住宅だと、雨が降ったら雨漏りしてしまうかもしれないし、地震が起きたら倒壊してしまうかもしれません。キッチリ作りこんでおかないとトラブルの確率は増えるわけです。

システムにおいても欠陥が少なくなるように作りこむことで、トラブルを未然に防ぐことに繋がります。

フォールトマスキング

フォールトマスキングとは、トラブルをユーザーに気づかせずに解決しようという考え方です。

飛行機のトラブルを想像してみましょう。(ドラマとかを見てるだけなので現実は違うかもしれませんが・・・)乗客の命に関わる場合や進路変更を余儀なくされる場合は、当然トラブルがアナウンスされますが、飛行が継続できるレベルであれば、乗客の混乱を回避するために敢えて公表しないケースもあると思います。

このように、ユーザーに余計な不安を与えないために、ユーザーに見えない形で裏でトラブルを解決することを考えるケースもあります。

タイトルとURLをコピーしました