基本情報技術者試験に受かるには?勉強時間の目安と経験を踏まえた対策

 

基本情報技術者試験を受けるにあたって、どのくらいの勉強が必要なのか?どうやって勉強すればいいのか?知っておきたいですよね。

この記事では、一般的に言われる合格に必要な勉強時間と私が実際に取り組んで効果的だった対策をご紹介します。
(私は基本情報技術者資格を令和3年に取得しています。当時、社会人1年目。)

試験である以上、○○時間勉強すれば確実に合格するとか、この方法で勉強すれば確実に合格するとか、言い切ることは正直出来ません。(あくまで参考までにしてください。)

しかし、この記事を読むことで、ある程度の目安や勉強方法のイメージをつかむことができ、試験勉強に取り掛かる上での不安を軽減することにつながります。

自分なりに勉強を進めるために、勉強時間の目安や対策を参考にしてみてください。

合格する勉強時間の目安

基本情報技術者試験を合格するために、必要な勉強時間の目安は一般的に200時間、約3か月程度と言われています。

但し、あなたがどの立場の人かによって異なります。

基本情報技術者試験はITエンジニアとしての基本知識の習得度を測る為の試験です。

既に就職していてIT系の業務に携わっている人と、学生やIT系の業務とは縁遠い職業に就いている人ではITに関する前提知識量が大きく違います。

既に就職していてIT系の業務に携わっている人は完全な初学習者と比べて、合格に必要な勉強時間は短くなります。50時間程度、約1~2か月と言われています。

私の場合は、午前試験対策に2か月、午後試験対策に1~2か月、計:3~4か月でした。
(目安より少し間延びした勉強期間ですね。)

午前試験の対策

午前試験は、とにかく知識量を問われる試験です。
幅広い試験範囲の内容を暗記・整理することが求められます。

ステップ①:試験内容の網羅

まずは、午前試験の試験範囲を全体を通して「ある程度」頭に入れましょう。

独学で勉強する場合は、参考書を1冊用意して1周読み切りましょう。
資格講座等を受講している場合は、講義を受講しきることを目標にしましょう。

内容を1周する際、区切り(見開き1ページ、講義1回分等)を設けて、その範囲を読んだ(受講した)直後に何も見ずに自分で内容を説明出来たら次の範囲に進むように心がけましょう。

このステップの目標達成期間は「3週間」です。
少しきついですが、努力目標は3週間、通常は1か月程度というように考えておきましょう。

ステップ②:問題の確認

ステップ①を完了し、試験範囲の内容がある程度把握出来たら、「理解度」と「問題内容」の確認のために、過去問を解いていきましょう。

どのような試験でも同じことですが、まずは戦う敵を知ることが大切です。
一生懸命勉強した部分が試験で全く出題されなかったら、ショックですよね。

実際に過去問を解くことで、基本情報試験がどの部分を重視しているのか、受験者に何を求めているのかを事前に知ることができます。

よく問われる内容はあなたが受験する際にも、出題される可能性があるので優先して確認しておくようにしましょう。(例えば、進数計算等)

また、過去問を解くことで、ステップ①で網羅した中で正確に理解できている内容、理解が不十分な内容を確認することができます。

過去問を解く際は、解答を確認する前に以下のようにレベル分けしておくようにしましょう。

〇:解答を確認しなくても自信を持って正解だと言い切ることができる
△:正解だとは思うが、一部に不安・迷いがある
×:解答に自信がない、分からなかった

このステップでは、直近3回分の過去問には手を付けず、4~10年前の過去問を中心に取り組みましょう。

このステップは、後述するステップ③と組み合わせて交互に進めていきましょう。
達成期間はありませんが、所用時間の比率としては、ステップ②:ステップ③=4:6くらいのイメージです。

ステップ③:理解不足の解消

(ステップ②で確認した)理解が不十分な内容を中心に時間をかけて正確に理解していきます。

ステップ②で過去問を解く際に行ったレベル分けを基準に確認をしていきます。

「○」は正確に理解できている部分なので、とりあえず放置します。
(もし解答をみて不正解だった場合は、当然、確認が必要です。)

「△」は例え正解であった場合も該当部分を参考書・講義を見返して確認します。
「△」の場合は、正解の選択肢だけでなく、不正解の選択肢も含めて内容を正確に理解・説明できるように復習しましょう。

「×」は、とりあえず正解の選択肢に関する内容のみを理解・説明できるように、該当部分を参考書・講義を見返して確認しましょう。

上記の要領で、ステップ②・ステップ③を繰り返していきます。

ステップ④:模擬試験形式

実際の模擬試験形式で問題を解いてみましょう。

ステップ②で残しておいた直近3年分の過去問に模擬試験形式で取り組みましょう。
直近の試験を実践形式で解くことで自分の立ち位置や合格可能性を掴むことができます。

もし、ここで合格点(60%以上)に満たなかった場合は、勉強時間をさらに増やしましょう。

このステップでもステップ②、③と同様にレベル分け、確認は必ず実施しましょう。
取り組み期間の目安は試験の2週間前です。

午後試験の対策

午後試験は、論理的思考力を問われる試験です。
根本・原則的な考え方を理解し、適切にアウトプットすることが求められます。

午後試験には、どの問題を解答するか選択する形式も含まれます。
どの問題を選択しても対策に大きな違いはないと思いますが、初めに少しずつ試して自分が理解しやすい・解答できそうだと感じる内容を中心に取り組んでみましょう。

個人的には、当日の問題難易度が分からないため、選択形式であっても複数の問題を対策しておくのがおすすめです。

ステップ①:基本原則の理解

まずは、午後試験範囲の基本的な内容を網羅しましょう。
※選択問題については、自分が選択するカテゴリの候補をある程度絞って取り組みましょう。

午前試験と同様、まずは内容の理解が重要です。
イメージとしては、数学の公式を覚えるステップになります。

○○すると××になるといった原則を理解することを意識して取り組みましょう。

このステップの目標達成期間は「2週間」です。

ステップ②:解けそうな問題にチャレンジ

午後試験範囲をある程度網羅したら、「解けそうな」過去問・演習問題にチャレンジしてみましょう。

午後試験の問題は基本原則を問う問題~複雑な思考を必要とする問題まで含まれているため、比較的複雑ではない問題、基本原則を少し組み合わせれば解くことが出来そうな問題を探して解いてみましょう。

比較的シンプルな問題に挑戦することで、基本原則の理解と、組み合わせ方のイメージを掴むことができます。

午後試験では、問題の解説をよく確認・理解することが重要になります。
問題を解いた後は、正解・不正解に関わらず、解説をよく読み、考え方を理解するようにしましょう。

このステップでは、直近3回分の過去問には手を付けず、4~10年前の過去問を中心に取り組みましょう。

このステップは、後述するステップ③、④と組み合わせて交互に進めていきましょう。

ステップ③:同じ問題に再チャレンジ

一度解いた問題を少し時間を空けて(翌日など)再チャレンジしましょう。

正しい手順・考え方で問題が解ける状態を目指して取り組みましょう。

ステップ④:複雑そうな問題にチャレンジ

簡単そうな問題が理解できるようになったら、少し複雑そうな問題に挑戦しましょう。

ステップ②と同様に、直近3回分の過去問には手を付けず、4~10年前の過去問を中心に取り組みましょう。

ステップ②⇒③⇒④⇒③を順番に繰り返していきましょう。

ステップ⑤:模擬試験形式

実際の模擬試験形式で問題を解いてみましょう。

ステップ②~④で残しておいた直近3年分の過去問に模擬試験形式で取り組みましょう。
午後試験は試験時間がかなりシビアなので、解答時間も意識して取り組むようにしましょう。

取り組み期間の目安は試験の2週間前です。

自分に合った勉強法を取り入れよう

本記事では、私が行った勉強法をご紹介しましたが、あくまで勉強法の参考であり、自分に合った勉強法を探して取り組んでもらうことが最も効率的です。

人によって最も分かれるポイントは、約3ヵ月の間、勉強時間をしっかりと確保できるかという点です。

独学で自分を律し、勉強時間を確保できる人は参考書をベースにした勉強でよいですし、そうでない人は資格講座に申し込むのも効果的です。

また、資格学校は私が紹介した以外にも多くの勉強法やノウハウを持っているため、合格に向けた万全の体制を整えることができるはずです。

独学にせよ、資格講座にせよ、ご自身の形に合った方法で自信を持って試験に臨むことができるようにしましょう。

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