モチベーションの源泉とは?
モチベーションの源泉とは、モチベーションを感じるポイントのことです。主に就活において、面接対策の一環として取り上げられることが多いです。
例えば、「人に求められることがモチベーションにつながる」、「困難に挑戦することにモチベーションを感じる」等、人によって様々なモチベーションの源泉が存在します。
モチベーションの源泉は誰もが持っているはずですが、普段は無意識であるため、自分のモチベーションの源泉を自覚していないことも多いです。
モチベーションの源泉を知る目的
就活において、モチベーションの源泉を知る目的は、面接官から「あなたがモチベーションを感じるポイントは?」と聞かれるケースが多く、それに対する回答を用意するためです。
企業側は就活生のモチベーションの源泉を知ることで、「入社した後もギャップを感じることなく力を発揮し続けてくれるかどうか」を確認しています。また、面接官に正確にモチベーションの源泉を伝えることで、入社後の配属のミスマッチを防ぐ材料となる可能性もあります。
モチベーションの源泉を探す際に意識するポイント
面接対策のために、モチベーションの源泉を探す場合、面接官に不安を与えない内容であることを意識することが重要です。
「この人が言っていることは本当なのか?」、「モチベーションの源泉が○○だとしたら、○○がなくなったら、この人は辞めてしまうのだろうか?」と面接官に思われてしまうと、マイナス評価につながってしまう可能性があります。
例えば、「お金をたくさんもらうこと」がモチベーションの源泉だとすると、面接官は「うちの企業より高い給料を提示されたら?もし、うちの企業で思うように昇進できなかったら?」と懸念を持ってしまうかもしれません。
面接官が納得できる内容であり、自信を持ってあなたを上司に紹介できるような状態を作っていくようにしましょう。
モチベーションの源泉の探し方
モチベーションを感じるタイミングを考える
モチベーションの源泉を探すために、まずはモチベーションを感じるタイミングを整理していきます。
モチベーションを感じるタイミングは主に以下の3つの方法で探すことが出来ます。
- 直感的に思いつく範囲で探す
- 過去の経験から探す
- 周囲に教えてもらう
直感的に思いつく範囲で探す
あなたが直感的にモチベーションを感じると思うタイミングを考えてみましょう。
モチベーションの源泉は、成長に合わせて変わっていく場合もあります。直感的に思いつく範囲で探すことで、現在のモチベーションの源泉を知ることにつながります。
直感で思いつく範囲で探す際には、過去からの一貫性は特に制限せずに、感覚的に思いつく内容を書き出していきましょう。
過去の経験から探す
過去の経験を時系列に書き出して、どのような場面でモチベーションを感じていたかを整理していきます。
過去の経験を時系列で整理することで、モチベーションを感じる場面の共通点が見えてきます。各年代の経験に共通する点があれば、それは一貫性がある点であり、あなたの、より根幹的なモチベーションの源泉につながります。
過去の経験を整理する際には、モチベーショングラフを活用する方法があります。モチベーショングラフとは、モチベーションを基準に過去の経験を整理するためのグラフです。以下のイメージを参考に、ノートやExcelを利用して作成してみましょう。
▼モチベーショングラフのイメージ
周囲から教えてもらう
モチベーションが上がるタイミングを考える際には、家族や周囲の親しい友人に聞く方法もあります。
自分のことを客観的に見ることは非常に難しいです。そのため、周囲の人に客観的な視点から教えてもらうのは効果的な方法です。周囲の人に聞くことで、自分では考えつかなかった発見をすることができます。
周囲の人に聞く場合は、真摯に答えてくれる人を選ぶようにしましょう。聞く相手を間違えてしまうと、誤った自己認知につながる可能性があります。
モチベーションを深堀りする
モチベーションを感じるタイミングが思いついたら、なぜモチベーションが上がるのか?なぜ興味を持ったのか?と、疑問を繰り返して掘り下げていきます。
なぜ?を繰り返して掘り下げていくときに、「好きだから」「かっこいいから」といった誰でも言うことができる言葉を使ってしまうと、面接官があなたのことを深く理解することが出来なくなってしまいます。できるだけ具体的な言葉、あなたなりの言葉で整理しておくのがおすすめです。
では、なぜ?はどこまで掘り下げていけば良いでしょうか?答えはあなたが「どういう仕事の内容・進め方がしたいか」が分かるところまでです。
例えば、モチベーションの源泉が「周囲と協力して目標を達成すること」の場合は、複数のメンバーと協力する仕事にモチベーションを感じ、1人で進める仕事ではモチベーションを感じにくいことが分かります。
このように、あなたが望んでいる仕事の内容・進め方が理解・説明できるように、整理していくことが大切です。
モチベーションの源泉の伝え方
モチベーションの源泉を持ったきっかけを伝える
モチベーションの源泉を説明する際には、モチベーションの源泉を持ったきっかけを併せて伝えると信憑性・説得力が増します。
モチベーションの源泉を持ったきっかけについては、あなたの過去の経験や人格形成に至る背景(家族の状況等)から考えるのが効果的です。
モチベーションを持ったきっかけが分からない場合もあるかもしれません。面接対策としては、面接官を納得させることが目的であるため、厳密にきっかけがあったかどうかに捉われず、モチベーションの源泉に紐づく経験・背景を伝えることが大切です。
モチベーションの源泉を持ったきっかけは、可能な限り若い時期の経験・背景が望ましいです。きっかけが若い時期であることは、長い期間一貫してそのモチベーションの源泉を持っていたことになり、納得感を持ってもらいやすくなります。
モチベーションを発揮した経験を伝える
モチベーションの源泉を持ったきっかけとは別に、モチベーションを発揮した経験を整理しましょう。
モチベーションを発揮した経験を伝えることで、面接官は「あなたがモチベーションを発揮してくれた場合、どのような成果が期待できるか」をイメージすることができます。
モチベーションを発揮した経験については、主にガクチカとして伝えることが多いです。あなたのモチベーションの源泉とガクチカの経験が一貫しているかどうかを確認しておくようにしましょう。
ガクチカについては、以下の記事で詳しく解説しているので、こちらをご覧ください。
モチベーションの源泉を今後、どのように活用するかを伝える
あなたが入社後にモチベーションをどのような形で発揮し、会社に貢献するかを面接官に伝えましょう。
モチベーションをどのような形で発揮するかを伝えることで、「モチベーションの上げ方を知っていること」と「活躍できるポジション・環境」について面接官にアピールすることができます。
例えば、モチベーションの源泉が「成績で競い勝つこと」であれば、「入社後に数字が指標となる環境で、周囲よりも圧倒的に高い成果を出したいこと」を過去の経験と合わせて伝えることで、面接官に営業分野で活躍してくれる人材だと評価してもらえる可能性が高まります。
このように、モチベーションの源泉を入社後にどのように活用するかを伝えることで、配属やその後の活躍について、面接官により具体的なイメージを持ってもらうことができます。
まとめ
あなたのモチベーションの源泉を面接官に正確に伝えることで、あなたが入社後に企業で活躍できる人材であることを面接官に具体的にイメージしてもらうことができます。面接においてモチベーションの源泉を長く話すことは少ないかもしれませんが、志望動機やガクチカをはじめ、多くの質問の関連する内容なので、事前に整理しておきましょう。
▼モチベーションの源泉を知る目的
入社した後もギャップを感じることなく力を発揮し続けてくれるかどうか
▼モチベーションの源泉を探す際に意識するポイント
面接官に不安を与えない内容であること
▼モチベーションの源泉の探し方
- 直感的に思いつく範囲で探す
- 過去の経験から探す
- 周囲に教えてもらう
▼モチベーションの源泉の伝え方
- モチベーションの源泉を持ったきっかけを伝える
- モチベーションを発揮した経験を伝える
- モチベーションの源泉を今後どのように活用するかを伝える