アンゾフのマトリクスとは?(市場浸透戦略・市場開拓戦略・製品開発戦略・多角化戦略)

アンゾフのマトリクスとは

アンゾフのマトリクスとは、イゴール・アンゾフというロシアの数学及び経営学者が提唱した企業の成長戦略に関するフレームワーク(枠組み・パターン・タイプのこと)です。

アンゾフのマトリクス、アンゾフの成長マトリクス、アンゾフの成長戦略などと呼ばれます。

企業が成長していく上で、考えられる生存戦略を「商品(製品)」と「売る場所()」大まかに分けてまとめているもので、以下4つに分類しています。

  • 市場浸透戦略
  • 市場開拓戦略
  • 製品開発戦略
  • 多角化戦略

市場浸透戦略とは

市場浸透戦略とは、発売している商品」を「今売っている場所」でもっと買ってもらえるように工夫・PRしようという戦略です。

簡単に言えば、「売る工夫で勝負」をしようという戦略です。

コンビニを例にとって考えてみましょう。

発売しているポテトチップスやカップ麺を今より売れるように、PR・宣伝したり、店内の商品の配置を変えたり、価格を見直したりする戦略が市場浸透戦略です。

市場浸透戦略は、発売している商品(サービス)が今ある売り場・市場(分野)で売れるように工夫していく戦略です。

さらに売れるようにするに売る為の障害となっている部分を見抜き、適切な対処を行っていくことが重要になります。

市場開拓戦略とは

市場開拓戦略とは、「発売している商品」を「新たな場所」で売ろうという戦略です。

市場開拓戦略は「売る場所の拡大」をしようという考え方です。

コンビニを例にすると、今コンビニがない地域、場合によっては、海外のまだコンビニがない国にコンビニを作って売り上げを増やしていく戦略が市場開拓戦略です。

市場開拓戦略とは、発売している商品(サービス)を新たな場所・市場(分野)で売ろうという戦略です。

新しい店舗を立てるための費用(ネットショップの開設であれば少ない費用で済むかもしれません)と売れそうな地域を見抜くことが重要になります。

製品開発戦略とは

製品開発戦略とは、未だ存在しない新しい製品を開発し売り出そうという戦略です。

製品開発戦略は「新商品で勝負」しようという考え方です。

コンビニを例にしてもイメージしやすいと思いますが、コンビニが毎月新商品を発売しているのはこの製品開発戦略を取っているわけです。

製品開発戦略とは、新しい商品(サービス)を開発し、今ある売り場・市場(分野)で売ろうとする戦略です。

新商品を開発する技術と売れる商品を生み出すアイデアが重要になります。

多角化戦略とは

多角化戦略とは、まだ挑戦していない新しい市場(分野)で新しい商品を売っていく戦略のことです。

多角化戦略とは、「新しい事業で勝負」しようという考え方です。

例えば、コンビニを経営している会社が百貨店を新たに作って経営しようとか、ファッションブランドを立ち上げて服を作ろうとかそのくらいかけ離れた事業に挑戦する戦略が多角化戦略です。

多角化戦略とは、新しい商品(サービス)を新しい売り場・市場(分野)で売ろうとする戦略です。

新規事業を立ち上げる戦略の為、挑戦するための費用や挑戦する分野の見極めが重要になります。

まとめ

本記事ではコンビニを例に4つの戦略を見ていきましたが、世の中にあるビジネス・企業は概ねどこかに当てはまる戦略を取っているので、分類しながら考えてみると理解が深まると思います。

 

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